Breakbulk の荷役方法
 

まず、貨物を船に積んだり、下ろしたりする作業を荷役と言います。そして、貨物を積む作業を積み荷役、貨物を揚げる作業を揚げ荷役と呼びます

 

一般的に、ブレイクバルク輸送では、自動車船と在来船が使われます。自動車船にはランプウェイという荷役装置が装備され、ランプウェイを使って貨物を引き込み、引き出す荷役方法をRORO荷役と言います。ROROとは、Roll on Roll off の略語です。

 

在来船にはクレーンという荷役装置が装備され、クレーンを使って貨物を吊り上げる荷役方法を LOLO荷役と言います。LOLO荷役とは、Lift on Lift off 荷役の略語です。

 


 
ところで、荷役費用は、誰が負担するのでしょうか?海上運賃に含まれる場合もありますし、含まれない場合もあります。実務では、次の通りに表現をして誰が負担するのかをハッキリさせています。
 
1)積みと揚げの荷役費用が海上運賃に含まれている場合
Liner in Liner out、略して LILO と表現します。また、Full Liner Terms と呼ばれる時もあります。
 
2)積みの荷役費用だけが海上運賃に含まれている場合
Liner in Free out、略して LIFO と表現します。
 
3)揚げの荷役費用だけが海上運賃に含まれている場合
Free in Liner out、略して FILO と表現します。
 
4)積みと揚げの荷役費用が海上運賃に含まれない場合
Free in Free out、略して FIFO 或いは FIO と表現します。
 
例えば、運賃が80ドルで積みと揚げの荷役費用が海上運賃に含まれる場合は、$80/rton based on LILO などと書きます。( rton とは、Revenue ton のことで、Revenue ton とは、貨物の体積(M3)と重量(Weight)を比較し、いずれか大きい方が運賃請求の単位になります。)