こんにちは、土山です。

 

今週は、NK秋季セミナーに行かせて頂きました。

今回は、セミナーの中で温室効果ガス削減について、海運会社に大きく関係する話がありましたので、それについて記していきたいと思います。

 

まず、IMOが、今世紀中に温室効果ガスの排出量を0にすると発表したことにより、段階的に、温室効果ガスの排出量に規制がかかるようになりました。

 

2013年比で2050年には、排出量を50%削減しなければなりません。

 

現在、船舶では、SEEMPという燃費効率を向上させるためのプランを保有し、CO2排出量を監視する機器が取り付けられています。

 

そして今後、CIIというCO2排出量と、船舶の大きさ、航行距離等の要素から輸送効率を算出し、AEの5段階評価で格付けする制度が始まり、評価が、若しくは、3年連続Dだった船舶は、再度SEEMPの見直しを行い、然るべき機関の承認を受けなければならなくなります。

 

さらに、EEXI(エネルギー効率指標)という各船ごとに基準値が設定され、基準値をクリアしなければなりません。

 

この様に、温室効果ガス削減のために、海運業界も雁字搦めにされており、各社これらをクリアするため様々な取り組みを行っております。

例えば、エンジン回転数を下げて航行したり、燃料を低硫黄分のものに変更したりしています。

 

冗談のような話ですが、資本の大きな企業になると、機械式の帆を取り付けてみたり、凧で船を引っ張ることなどを考えているそうです。

 

とはいえ、現状の規制値に対応したとしても、年々規制が厳しくなっていくことが既に決まってしまっていますので、現行の内燃機関では、そのうち対応しきれなくなって、帆で走るのが当たり前の世界が来るかも知れません。

 

帆船のイラスト

 

そうなったらなったで、ヨットが趣味なので、仕事でも趣味を活かして働けたら良いなと思っています。