こんにちは。土山です。

 

先週は、夏休みを頂きまして、趣味のヨットに没頭していました。

近々ヨットのレースに出場するので、今週も明日からお休みを頂いてヨットの練習に費やそうと考えています。

入社したばかりなのに夏休みを頂けるとは思っておらず、良い会社だなぁ、とシミジミ感じております。

 

 

この間、レース出場のために保険に入りましたので、今回は保険つながりということで、船舶保険について記していきたいと思います。

 

船舶保険は、主に船体保険とPI保険に分けられるかと思います。

船体保険は、文字通り船体に掛けるもので、車で言うところの車両保険になります。

PI保険は、他者に対して賠償として支払うときに使用するものになります。

 

以前、保険会社の講習に行ってきたのですが、保険会社の方曰く、PI保険は衝突事故などの賠償よりも、頻度としては、乗組員の急病で支払われることが多いそうです。

 

海上から病院までの交通費や入院代など、全てPI保険で支払われるとのことでした。

 

 

さらに驚いたことが、乗組員同士のケンカによるケガや、そのせいで下船することになった場合の、交通費なども全てPI保険が使用されるとのことでした。

 

これらの保険に加えて、ECLでとても重要になるのが戦争保険です。

 

戦争保険とは、世界情勢を鑑みて、戦争や海賊の被害に会う確率が高い海域を航行する場合に、追加で掛ける保険になります。

ECLは、中東に行くことが多いので、ペルシャ湾に管理船が入っている期間は、戦争保険をその管理船に対して掛けています。

 

世界情勢は、その時々で変化しますので、戦争保険の必要な海域や保険の金額は常に変動しています。そのため、入る時の保険額の見積もりと、出た時の請求金額が異なるケースが多いようです。

 

 

この話を聞いたときは、「なるほど、興味深いな」と思う一方で、危険な所に行って仕事をしている日本人やフィリピン人の先輩船員の方に対しては、頭が下がる思いです。