本日のテーマは、Charter Base です。

 

Charter Base とは、ある航海を企画する時、その航海で使うことが出来る用船コストの最大値のことです。「船をチャーターする時のベースになる金額」と覚えておくと良いでしょう。

 

<Charter Base を知るための計算方法>

 

総運賃から用船コスト以外の航海経費を差し引きます。次に、その差し引いた数字を航海日数で割ります。それがCharter Base です。一般的に用船料は、日割りで表されるので、 Charter Base も航海日数で割り、日割りで表されます。

 

つまり、Charter Base 以下で船を用意すれば黒字になり、Charter Base 以上で船を用意すれば赤字になります。

 

更に詳しく見てみましょう。

 

 

総運賃から港湾経費、荷役費、燃料費などの航海経費を差し引きます。求められた(A)は、利益と用船コストが含まれた金額です。

 

 

つまり、(A)の中で用船コストが膨らめば、相対的に利益が縮むことになり、(A)が全部、用船コストになると、その航海の収支はゼロになります。この時点の用船コストがCharter Base です。このように考えれば、用船コスト、つまり、Charter Base の変化が航海収支にどのように影響するか、一目瞭然ですね。