「メタネーションって何ですか?」

 

火力発電所、ごみ焼却炉、製鉄工場など色々なところから排出されている二酸化炭素(CO2)を回収し、原子力、水力、風力、太陽光など再生可能エネルギーから製造した水素(H2)と反応させて、メタン(CH4)を生成させ、そのメタンを新たな燃料源にし、そして、そのメタンを燃焼させる時に発生する二酸化炭素を回収して再びメタンを生成させる炭素循環利用をメタネーションと呼んでいると思います。

 

金融機関はCO2削減に取り組んでいる企業に積極的に融資を行い、また荷主もCO2削減に取り組んでいる運航会社に積極的に船積みをする機運になって来ているので、船主や運航者もCO2削減に取り組まざる得ない状況です。

 

これまで使われていた船舶燃料は重油でしたが、まずは液化天然ガス(LNG)に移行し、次にメタノールに移行していくのではないかと言われています。

 

その理由は、メタノールは重油と同じ液体で輸送しやすく、また天然ガスの成分は、90%がメタンガスなので、LNG機関を持つ船では、容易に燃料をLNGからメタンガスに切り替えられるとも言われているからです。

 

INPEX

 

https://www.inpex.co.jp/museum/01/02.html

 

日本海事新聞

https://www.jmd.co.jp/article.php?no=269386

 

やはり次世代の船舶燃料としてメタノール(メタンガス)が普及するのではないかと思います。

 

また、船舶燃料の話だけではなく、都市ガスの原料である天然ガスの主成分はメタンであるため、たとえ天然ガスを合成メタンに置き換えても、都市ガス導管やガス消費機器などの既存のインフラ・設備は引き続き活用できると言われ、コストを抑えてスムーズに脱炭素化を推進できると見込まれていることは、船舶のバンカーリング関係のインフラ整備に追い風になるかも知れませんね。

 

経済産業省資源エネルギー庁