自分の会社で集荷をした貨物を、
他社にはスペースを借りるだけなので、
ただ一つ、大切なのは、競合相手でもある他社に荷主さんの情報を知られたくないので、船積書類を作る時、シッカリと情報を守らないといけません。
荷主さんの情報を漏らさないようにするために船積書類の流れが少し複雑になります。
それでは、順番に説明しますね。まず、あなたの会社をA海運とし、スペースを借りる会社をB海運とします。
① Shipper (荷主さん)からA海運にBooking(船積予約)が入ります。
② しかし、後日、A海運は、この貨物を自分が運航する本船で輸送するのを諦め、B海運に頼んで運んでもらうことにしました。(スペースチャーター)
③ Shipper は、Forwarder(乙仲)に依頼してShipping Applicationを、A海運の代理店に提出します。
④ A海運の代理店は、Shipping Orderと Mate's Receiptを、Forwarder に発行します。
③と④で取り交わされる Shipping Application、Shipping Order、Mate's Receipt には、通常通り Shipper欄には、実際の Shipperの名前が書かれ、Consi
⑤ A海運の代理店は、自社に差し入れられた Ship
⑥ B海運の代理店は、Shipping Orderと Mate's Receiptを、A海運の代理店に発行します。
⑤と⑥で取り交わされる Shipping Application、Shipping Order、Mate's Receipt の Shipper欄には、実際のShipperではなく A海運の名前が書かれ、また Consignee 欄にも実際の Consignee ではなく荷揚げ港の
⑦ A海運の代理店 は、先に発行した Shipping OrderとMate's Receipt と引引き換えに、B海運の代理店の代理店から受け取った Shipping OrderとMate's Receipt を Forwarder に渡します。
理論的には上述のような作業の流れになりますが、実務的には、④を行う前に⑤と⑥が行われ、④の段階でA海運の代理店がB海運の発行した Shipping Order と Mate's Receipt を Forwarder に渡すケースが多いようです。つまり、⑦を省くことが出来ます。この流れを図にすると、次のようになります。
⑧ Forwarder は、B海運の Shipping Orderと、Mate's Receiptを持って、船積み港のB海運が運航する本船の
⑨ 本船の Chief Officerは、 Mate's Receipt に貨物受領のサインをして Forwarder に返します。
⑩ Forwarder は、Mate's Receipt を Shipper に送ります。
⑪ Shipper は、Mate's Receiptと引換に、A海運会社からBLを受取ります。
⑫ Shipper は、BLをConsignee に送ります。
⑬ 一方、A海運会社は、B海運会社のMate's Receiptと引き換えに、B海運会社からMemo BLを受け取ります。
⑭ A海運会社は、Memo BLをA海運会社の揚地代理店に送ります。
⑮ 揚地においてA海運会社の代理店は、B海運会社の代理店でMemo BLと引き換えにDelivery Orderを受け取ります。
⑯ Consigneeは、A海運会社の代理店でBLと引き換えに Delivery Order を受け取ります。
⑰ Consigneeは、揚地に到着した本船に行きDelivery Order と引き換えに貨物を受け取ります。
ちょっと、複雑ですね。理解して頂けると良いのですが。現在では電子取引が主流になっているので、さらに簡便な方法があるのかもしれませんが、基本を押させておけば、どんな簡便な方法でも理解し易いと思います。
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