お久しぶりです。
こんにちは。
ECLSMの佐藤です。
またまた、間が空いてしまいました。いつも通りと言われてしまえばいつも通りですが、、、、更新頑張ります。前回の投稿から約3ヶ月も経ちましたが時間の流れはあっという間ですね。既に1年の1/4を消化しましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。4月からの新生活で新たなスタートをきる方も多くいらっしゃると思います。かく言う私もその内の1人で引っ越しを行い、慣れない土地に住んでいます。行った事もない土地でしたので、毎日が新鮮で通勤/散歩中に色んな発見があり楽しいです。取り敢えずは、家の周りのご飯屋さんを制覇したいと思っておりますが、初めに立ち寄ったラーメン屋さんがとても美味しくて次に進めておらず、、、食べ物では冒険をするより、安定を求めてしまい、気になるラーメンを一通り食してから次にいきたいと思っております。
皆様は食に対して、冒険をするタイプですか??それとも安定を求めるタイプですか??
いつも通り前振りが長くなってしまいましたが、本題に入っていきたいと思います。だいぶ間が空きましたが、以前の続きからでありますボイラーについて説明していきたいと思います。なぜ船の中にボイラーがあるのと思う方もいらっしゃると思いますが、船の中では様々な用途で蒸気を使います。燃料(重油)、冷却水を温めるのが主な用途です。他にも煤(すす)で汚れた機械を洗浄する目的で使われます。仕組みはとても簡単で、ボイラー内で油を焚いて、清水を沸騰させて、蒸気を作っています。ボイラーで絶え間なく蒸気を発生させることで安定的に蒸気を作り出し、配管を通って船内各部へ送られます。安定的に蒸気を送り出すことで、燃料、冷却水の温度を適切に保っています。
もし燃料や冷却水が十分に温まっていないと何が起こると思いますか??
燃料
船の燃料に使われる重油は常温の時、粘度が高くヘドロ状みたいな感じであり、このドロドロの状態では、正常に主機で使用する事が出来ません。そこで燃料を蒸気で温めることによって粘度を低くして、適度にサラサラになった重油を使用しております。
冷却水
エンジンプラントの使用状況によりますが、主機の冷却水も蒸気で温められます。「冷却水なのに温める?」と思われるかもしれません。主機の冷却水の温度は70〜80℃に設定されています。冷却水といっても人間にしてみればかなり熱いのですが、この冷却水は温度が低すぎてもいけません。なぜなら温度が低すぎると,主機の部品である金属が不同膨張を起こして,熱応力が発生し,主機の破損の原因となるからです。
燃料,冷却水を適切な温度にするために,ボイラーから発生する蒸気が必須となります。蒸気がないと,最悪の場合は船が動かなくなりますので,ボイラー/ボイラーで発生する蒸気は,陸上でいう水・ガス・電気と同じくらい重要なものです。いわば船内でのライフラインですね。前回のブログにも記載しましたが、各機器はそれぞれ重要な役割があり、唯一無二の機械ばかりです。そのライフラインを確保するのがエンジニア、機関士の仕事です。
次回は違う機器について、少し掘り下げて説明したいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
佐藤
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